4【健康相談】歯・口の外傷予防についての対応


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口腔外傷 脱臼
口腔外傷 歯の陥入
 
(救急ポイント)
 顎骨に異常はないか、局所だけの問題かどうか。完全に抜けてしまっているかどうか。
⇒完全に抜けている
 汚れている場合には保存液で洗浄してから保存液中に浸漬する(なければ牛乳で代用する)。再植の成功率は抜けてからの時間との勝負になる。歯髄が感染しないようできるだけ早く学校歯科医又はかかりつけ歯科医の診療所へ。
⇒抜けていない
 学校歯科医又は、かかりつけ歯科医に連絡。
(アドバイス)
 あわてないことが大切。

(救急ポイント)
 外傷の程度が重篤な場合が多い。意識状況も要注意。
(アドバイス)
 意識の確認。外傷の消毒。学校歯科医又は、かかりつけ歯科医へ連絡。
口腔外傷 歯の破折
口腔外傷 顎骨骨折
 
(救急ポイント)
 歯髄が露出して出血しているかどうか。
⇒出血している
 歯髄が感染しないようできるだけ早く学校歯科医又は、かかりつけ歯科医の診療所へ。
⇒出血していない
 時間的に余裕がある。
(アドバイス)
 折れた歯の破折片を持っていくと使えるときもある。

(救急ポイント)
 外傷の程度が重篤な場合が多い。意識状況も要注意。
(アドバイス)
 意識の確認。外傷の消毒。学校歯科医又は、かかりつけ歯科医へ連絡。口腔外科へ搬送したい。
口腔外傷 軟組織の損傷
ティースキーパー「ネオ」
歯の救急保存液
 
(救急ポイント)
 顔面や口唇のケガも学校歯科医又は、かかりつけ歯科医へ連絡。砂や小石の埋入、感染に注意する。
(アドバイス)
 唇と歯肉を結ぶ上唇小帯の裂傷も多い。

日本学校歯科医会推薦品
シェルライナー型
マウスフォームドタイプ
熱可塑性型
マウスフォームドタイプ
 
 シェルライナー型(歯列を覆うような馬蹄形の樹脂を歯列に適合させた後、さらに軟性樹脂をその中に流し込み、再度歯列に適合させて作製する)
 熱可塑性型(歯列を覆うような馬蹄形の樹脂を約80度の湯に漬けて軟化し、冷水で瞬時冷却してから、直接上顎の歯列に被せて手指で圧接して作製する)

カスタムタイプ・マウスガード
歯・口の外傷問診用紙
 
 カスタムタイプ(個人の歯の模型から作製され、マウスガード用シート材を熱で軟化し密着させて作る。適合が良好で、違和感も少ない)

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